医療業界転職情報

医療機器市場について

外資系企業について

外資系医療機器メーカーの特徴と魅力

外資系医療機器メーカーは、世界規模で医療分野の革新をリードする企業です。グローバルな視点と最先端の技術力を活かし、高品質で信頼性の高い製品やサービスを医療現場に提供しています。

これらの企業は、医療機器の開発や製造において豊富な経験を持ち、画像診断装置、手術ロボット、治療機器、消耗品など、多岐にわたる製品ラインナップを展開しています。特に、外資系企業は研究開発への投資規模が大きく、人工知能(AI)、ロボティクス、デジタルヘルスケアなどの革新的技術を積極的に取り入れています。

代表的な企業例

ジョンソン・エンド・ジョンソン

世界的に著名な医療機器・製薬・消費者向け製品を扱う企業です。1886年に創業され、現在では医療機器、医薬品、消費者製品を提供する多国籍企業として、世界中で広く認知されています。

特徴

グローバルな企業

 世界70ヶ国以上に拠点を持ち、広範囲な市場に製品を提供しています。

 世界中で20万人以上の従業員を擁し、幅広い製品群を取り扱っています。

多角的な事業展開

 医療機器、製薬、消費者用製品の3つの主要事業部門に分かれ、

 特に医療機器(DePuy Synthes)、製薬(Janssen)、消費者製品

 ※分社化済み(Baby Care, Skin & Hair Careなど)に強みを持っています。

研究開発重視

 継続的な革新と技術開発を行い、特に外科手術や整形外科、

 心血管治療などの分野で新しい治療法を提供し続けています。

医療機器部門の強み

整形外科や神経外科、心血管分野を中心に多くの革新技術を提供しています。

・整形外科

 人工関節(股関節、膝関節)、脊椎手術、骨折治療における製品が強みです。

 高い技術と製品の品質で市場をリードし、患者の生活の質を向上させるための製品開発を行っています。

・神経外科

 神経外科用機器やデバイスの分野でも強みがあり、

 例えば脳外科手術に使用される機器やインプラントを提供しています。

外科手術機器

 創傷管理、手術用縫合材料、メス、手術ロボットなど、幅広い外科手術に対応する製品を提供しています。

・革新と技術開発

 ロボット手術技術やデジタル手術支援技術など、最先端の技術を医療現場に提供しています。

平均年収

日本では、医療機器部門の営業職などは年収500万円〜1,200万円 程度の範囲です(経験や業務内容によって異なる)。

ジョンソン・エンド・ジョンソンは、一般的に福利厚生が充実しており、社員のキャリア開発支援にも力を入れています。また、企業文化として多様性とインクルージョンを重視しています。

メドトロニック

世界最大の医療機器メーカーの1つで、1920年にアメリカで創業されました。現在、約160ヵ国で事業を展開し、医療機器、医薬品、治療法を提供しています。

特徴

グローバルリーダー

世界中で数多くの医療機器を提供しており、特に心血管、神経外科、整形外科などの分野において強い存在感を誇ります。

世界中で約9万人以上の従業員を有し、医療機器業界におけるイノベーションのリーダーとして知られています。

医療機器の強み

多岐にわたる医療機器の分野で強みを発揮しています。特に以下の分野で高い技術力とシェアを誇ります。

・心血管分野

 ペースメーカー、除細動器(ICD)、心臓バルブなどの心血管治療においては、

 業界をリードする製品群を提供しています。

 「Leadless pacemaker」など、革新的な技術により、

 患者の生活の質を大きく改善する医療機器を提供しています。

・神経外科および脳神経分野

 脳深部刺激療法(DBS)などの神経外科手術用のデバイスを提供しています。

 これらは、パーキンソン病や慢性疼痛、うつ病などの治療に役立ち製品です。

 神経外科の手術支援ロボットや装置も開発しており、手術精度の向上と患者への負担軽減を目指しています。

・整形外科分野

 人工関節(股関節、膝関節など)や骨折治療用のプレート、インプラントの分野でも強みを持っています。

 ロボット支援手術システム(例:Mazor Robotics)は、精度の高い手術をサポートし、

 患者の回復を早めることができます。

・糖尿病管理

 インスリンポンプ、連続血糖モニタリングシステム(CGM)など、

 糖尿病患者の管理をサポートする製品群を展開しています。

・外科領域

 手術支援システム(ロボット、内視鏡技術)や創傷管理技術にも力を入れており、

 患者の回復を支援する新しい技術を提供しています。

平均年収

日本における給与は職種により異なりますが、営業職やフィールドエンジニアは 年収600万円〜1,200万円 程度が一般的です。

研究開発や管理職は、さらに高い年収を得ることができます。

メドトロニックは、グローバル企業として競争力のある給与体系を提供し、社員のキャリア成長や技術開発に力を入れている企業です。

アボットラボラトリーズ

1888年にアメリカで創業されたグローバルな医療機器メーカーで、医薬品、診断機器、栄養製品を含む幅広い製品を提供しています。アボットラボラトリーズは「人々の健康と生活の質を向上させること」を企業の使命としており、特にライフサイエンスと診断技術において強みを発揮しています。

特徴

多角化された事業

医療機器分野に加えて、診断機器、栄養製品、ジェネリック医薬品、バイオテクノロジーなど、さまざまな事業を展開しています。

主に医療機器と診断事業を中心に成長しており、特に心血管疾患、糖尿病、消化器系の分野で革新を進めています。

医療機器の強み

・糖尿病管理

 フリースタイルリブレ(Freestyle Libre)という革新的な持続的血糖モニタリング(CGM)システム

 を提供しており、糖尿病患者の血糖管理を大きく改善しました。

 この製品は、患者が指先を使わずにリアルタイムで血糖値を測定できるため、非常に人気があります。

・診断機器

 診断機器分野でも強みを持っています。特に、血液検査や病気の早期発見に使われるAlinityシリーズの

 臨床検査装置が有名です。

 また、ID NOWというポータブルな分子診断装置を提供しており、

 特に感染症の早期診断において高い精度を誇ります。

・心血管および血管治療

 バルーンカテーテルや血管ステントなど、心血管疾患の治療に用いられる医療機器にも強みがあります。

 これらの製品は、冠動脈疾患や脳血管疾患の治療において重要な役割を果たしています。

・神経科学およびモニタリング

 脳卒中患者の治療用デバイスや、神経外科領域で使用されるモニタリング機器にも取り組んでいます。

 特に、手術中に患者の脳波を監視するための機器など、高度な技術を活用しています。

・栄養および消化器系製品

 栄養学にも強みを持ち、エンシュアやペリアフレックスなど、

 病院用や在宅医療向けの栄養補助食品を提供しています。

平均年収

日本のアボットにおける全体的な年収水準は、400万円〜1,200万円程度と広範囲です。企業文化として、成果主義やインセンティブ制度を導入しており、営業やフィールドエンジニアは年収が高い傾向にあります。
フィリップス・ヘルスケア

オランダに本社を構えるフィリップスの医療部門で、医療技術、ライフサイエンス、健康管理の分野に強みを持つ企業です。フィリップスは、元々家電メーカーとして設立されましたが、現在はヘルスケア、エネルギー、照明の分野に注力しています。

医療機器の強み

・画像診断機器(X線、CT、MRI)

 MRI(磁気共鳴画像法)、CTスキャナー(コンピュータ断層撮影)、X線装置などの画像診断機器において、

 業界で高い評価を得ています。

 これらの機器は、早期診断や治療方針決定に欠かせないツールとなっています。

 IQon Spectral CTなど、革新的なCTスキャナーや、画像解析にAI技術を駆使した製品が特徴です。

・患者モニタリングシステム

 患者のバイタルサインをリアルタイムで監視する患者モニタリングシステムに強みを持ち、

 ICU(集中治療室)や手術室などの高圧的な環境で使用されています。Philips IntelliVueやSureSignsシリーズは、

 精度が高く、ユーザーフレンドリーなシステムを提供しています。

・超音波装置

 フィリップス・ヘルスケアの超音波機器は、妊娠中の母体や胎児の検査や、心臓、

 血管の状態をモニタリングするために使用されています。

 特に、ポータブルで高精度なLumifyなどは、医療現場で高く評価されています。

・放射線治療機器

 放射線治療機器(リニアアクセラレータなど)でも強みを持ち、がん治療において重要な役割を果たしています。

 Oncology Solutionsにおける技術を活かして、放射線治療の精度向上を実現しています。

・在宅医療機器とリハビリテーション

 在宅医療機器にも注力しており、呼吸器系の治療に使われるVentilatorや、

 睡眠障害を管理するCPAP機器など、患者の生活の質を支える製品を提供しています。

 また、リハビリテーションやヘルスケア向けのテクノロジーを活用し、

 遠隔医療や健康管理の分野でも強みを発揮しています。

平均年収

日本のフィリップス・ヘルスケアでは、全体的な年収水準は500万円〜1,200万円程度で、営業やエンジニア職が高い年収水準です。特に成果主義の側面が強調されており、業績が良いと高い年収を得ることが可能です。
シーメンス・ヘルシニアーズ

ドイツに本社を持つグローバルな医療機器メーカーで、シーメンスグループの一部として、診断機器、画像診断機器、医療ITなどの先進技術を提供しています。

医療機器の強み

・画像診断機器(CT、MRI、X線)

 シーメンスは、CTスキャナーやMRI装置、X線装置において世界トップレベルの技術を提供しており、

 特に精度の高い画像診断が可能です。

 例えば、Somatom CTシリーズやMAGNETOM MRIシリーズなどが高く評価されています。

・超音波診断機器

 Acusonブランドで知られており、心臓、産科、整形外科など、さまざまな診断分野で活用されています。

 高い解像度と携帯性が特徴で、診断精度を向上させるための最新技術を取り入れています。

・分子イメージング

 分子イメージング技術(PET/CTやSPECTなど)に強みを持っており、がんや心臓病、

 神経疾患の診断において優れたツールを提供しています。

 これにより、早期発見や治療方針の決定を支援しています。

・放射線治療技術

 放射線治療装置や関連ソフトウェアにおいても強みを持ち、

 がん治療において高精度な放射線治療が可能な機器を提供しています。

・医療ITおよびデータ解析

 シーメンスは、医療データを統合し、管理・解析するためのソフトウェアやクラウドベースの

 プラットフォームを提供しており、医療現場での意思決定をサポートしています。

 Healthineersというブランド名で、病院向けのITソリューションや患者管理システムを展開しています。

平均年収

日本のシーメンス・ヘルスケアでは、営業職や技術職での年収は600万円〜1,200万円程度であり、特に営業職は業績に応じて高い年収水準と言えます。
ストライカー

アメリカの医療機器メーカーで、外科手術、神経学、整形外科、スポーツ医学を中心に幅広い製品を提供しています。1950年に創業され、現在では世界中で展開しているグローバル企業です。

医療機器の強み

・整形外科インプラント(人工関節、脊椎インプラント)

 人工股関節や人工膝関節などの整形外科インプラントで市場をリードしており、

 その精度の高さと耐久性で広く信頼されています。

 また、脊椎手術用インプラントも手掛けており、手術支援技術を組み合わせて進化しています。

・手術機器およびロボティクス

 MAKOロボティクスシステムは、人工関節置換手術において革新的なアプローチを提供しています。

 手術の精度向上に寄与し、患者の回復時間の短縮にも貢献しています。

 その他にも、ストライカーは手術用機器、内視鏡システムや麻酔器具なども取り扱い、

 手術現場に欠かせない製品を提供しています。

・病院用機器

 病院での手術や患者のケアをサポートするための病院用機器(手術台、病床、医療用家具など)も手掛けており、 

 医療施設の運営効率を改善するための製品を提供しています。

・神経外科および脊椎手術

 ストライカーは、神経外科や脊椎手術向けの機器にも強みを持っています。

 脊椎インプラントや神経外科の手術器具を提供し、医師が手術を効率的かつ安全に行えるよう支援しています。

平均年収

日本における営業職やエンジニア職の年収は、600万円〜1,200万円程度です。特に営業職では業績によって大きな差がつきます。

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